ヘルスチェックの実行方法
何を点検するか選び、指摘を正しく読み、人に渡せるレポートを得るまで。
点検は、チェックした機器の設定と状態を読み、項目ごとに判断します。 読むだけで、助言だけです。提案は伝えますが、代わりにやってしまうことはありません。
点検を実行する#
- 点検したい機器にチェックを入れます。
- ヘルスチェックを選びます——メイン画面から、または
ポート監視のカードから直接。
- 今回どのグループを含めるかを選びます。
開始前の画面が「全何項目のうち何項目を選んでいるか」を表示します。
- 点検を開始します。
自動では始まりません。今回何を点検するか決めることは、省略できる手順ではなく作業の一部です。
8 グループ、全 31 項目#
| このグループ | 見る内容 |
|---|---|
| バージョンとファームウェア | いま動いているバージョンと、既知の問題が修正されたリリースとの比較。ハードウェア自身のファームウェアが追いついているかも見ます。最新版をオンラインで調べさせることもできます |
| ポートとリンク | 本来もっと速く出せるのに低い速度で落ち着いているポート、一度に片方向しか送れないポート、エラーや破棄されたパケットの数、切れたりつながったりを繰り返すリンク、光モジュール自身が報告する異常 |
| PoE 給電 | ネットワークケーブルで給電できる機種で、各ポートの給電状態と注意が必要な点 |
| 時刻同期 | 時計が合っているか、同期しているか |
| リソースとハードウェア | CPU、メモリ、ストレージ、そしてハードウェアが自分について報告する数値 |
| DHCP と WAN | アドレスを配るサービスと、外に出ていく回線の状態 |
| 設定の有効性 | 互いに矛盾している設定、あるいは設定されているように見えて実際には働かない設定 |
| セキュリティ | 外からどれだけ見えているか、そして読むだけの接続で気づける設定上の問題 |
指摘の読み方#
各行が伝えるのは 3 つ。どれくらい深刻か、何を見たか、そしてどうすればよいか。
| レベル | 意味 |
|---|---|
| 正常 | 点検済み、報告事項なし。 |
| 推奨 | 知っておく価値はあるが、それ自体は問題ではない。 |
| 警告 | 確認したほうがよい。 |
| 異常 | 対処が必要。 |
レベルと同じくらい重要な状態が 2 つあります。
- 対象外——この機器では意味のない項目。たとえば給電できない機種での給電の点検。
- 検査できず——データが読めなかった。これは合格ではありません。
多くは接続の種類による制限です(下記参照)。
要約ではこれらを別々に数えます。ですから「問題なし」が、 そもそも読めなかった項目の山をこっそり含むことはありません。
根拠は必ず読んでください。各項目は実際に見たものを書き出します—— 稼働中のバージョンと修正済みバージョン、ポートが落ち着いた速度と本来の能力。 裏付けのない結論は、行動に移せません。
意図どおりのものに印を付ける#
指摘のなかには意図的なものもあります—— 相手側の機器の都合で本当に 100M のリンク、環境上どうしても必要な設定、など。
そうしたものは想定どおりとして印を付け、理由を書けます。 対象は「その機器のその項目」だけで、解除するまで残ります。 全体を黙らせるわけではないので、同じ項目でもほかの機器では通常どおり報告されます。
前回との比較#
結果は前回と比較できるので、再点検のときに全体を読み直すのではなく、 何が変わったかだけを見られます。 メンテナンス前後に 1 回ずつ実行する価値があるのは、このためです。
レポートを書き出す#
レポートを出力で、結果を HTML または CSV に書き出します。
書き出す前に、ファイルに何が入るかを表示します。何台で何行か、範囲はどこまでか、 助言や無視した項目を含むか、機器名をそのまま書くか置き換えるか。
- HTML は読むため・引き継ぐため。
- CSV はさらに処理するため。助言は専用の列に入り、
想定どおりと印を付けた項目には専用のフラグ列と理由列が付きます。
- 書き出すのは実行全体です。結果画面での検索や絞り込みは、範囲を狭めません。
- 該当する内容がない場合——たとえば問題のなかった実行で「問題のみ」のレポートを出す場合——
問題なしに見える空のファイルを書くのではなく、その旨を説明します。
行わないこと#
点検が機器を変更することはありません。各指摘の最後にあるのは、あなたが判断するための提案です。
これは未完成の機能ではなく、意図して引いた線です。 なぜそう設定したのかが見えないルールに従ってネットワーク機器を「自動で直す」—— それは、メンテナンス時間が障害に変わる典型的な道筋です。
次に読むもの#
- トラブルシューティング——項目が「検査できず」になるとき。
- コマンドの実行——点検結果に対処する。